ロシアによるウクライナ侵攻で注目が集まっている核シェルターですが、日本の普及率はわずか0.02%にとどまっています。普及率100%の国があるなかで異常ともいえる数値ですが、これには様々な理由があります。まず地震が多い点です。基本的に核シェルターは地下に作られますが、地震による災害の影響を否定できません。また土地が狭いことも挙げられます。日本は住める土地が少なく、狭小住宅などでは核シェルターを作ることは困難です。そして、国民全体が平和慣れしていることも理由の一つとなっています。世界で唯一の被爆国であるとはいえ、80年近く戦争をしていないのですから、核兵器への関心が薄れているのも無理はありません。そのため、多くの費用をかけて核シェルターを設置しようという動きにはつながらないのです。